板橋 珠恵さん
ビジネスコンサルタント
正社員として働きながら大学院へ。JDSCで叶える“二兎を追う”キャリア。
2017年に早稲田大学文学部心理学コースを卒業。新卒でソフトバンク株式会社に入社し、法人直販営業としてスマホからロボットのPepperまで600の商材を扱う法人営業に従事。2022年、JDSC入社後は、ビジネスコンサルタントとして活躍する一方で、東京大学大学院 情報学環・学際情報学部の越塚研究室に在籍。

専門性を求めて大手通信会社からJDSCへ。「寄ってたかって教え育てる」文化がある。
― JDSCに入社するまでの経緯を教えてください。
大手通信会社で法人営業を担当していました。最初の2年ほどは中小企業の担当で、いわゆる「泥臭い営業」でした。その後大企業の担当となってからは、携帯電話、固定電話、インターネット回線、ネットワークインフラなどさまざまな商材を取り扱うITコンサルのようなポジションでした。扱う商材の幅が広い一方で、専門性を追求するのがなかなか難しいと感じていました。一つの領域に的を絞って、より深くビジネスに関わっていきたいと考え、転職を決意しました。
転職活動をする中でJDSCのデータサイエンティストから「JDSCなら、コンサルティングとテクノロジー、どちらのスキルも伸ばしていける」と聞き、興味を持ちました。私自身、世の中を変えるような意味のある仕事をするためにはこの二つは重要だと考えていたので、「どちらもできる」と言い切ってもらえたことが決め手になりました。その後、他の社員と面談した際には、高齢者のフレイル予防を電力データとAIで解決しようとするプロジェクト等のお話を伺い、社会課題の解決に真剣にチャレンジしている会社という印象を改めて受けました。
入社してからの3年半は、正直、とてもハードな日々でした。コンサルティングもデータサイエンスも未経験でどちらも猛勉強からのスタートでした。入社直後、上司から「営業の延長としてではなく、コンサルタントとしてしっかり立ち上がってもらいます。」と期待を込めて言っていただき、一気に毎日の業務にのめり込んでいったのを覚えています。
入社後は、社内の皆さんにかなり手厚くデータサイエンスを教えていただきました。例えば入社当初、SIGNATEのビギナー向けのコンペティションに参加した際は、先輩方が夜遅くまで熱心に教えてくださいました。その結果、入賞することができ、はずみがついて、統計検定などほかの分野も勉強することにしました。その際も先輩方がつきっきりで教えてくださり、JDSCには本当に「皆が寄ってたかって教え育てる文化」がありますよね。ある意味プレッシャーではあるのですが、おかげで挫折せずにスピードをもってステップアップできています。
手探りの実証プロジェクトで何度も通った現場から「リアル」を知る。
―現在JDSCではどのような仕事をしているのですか?
DSCでは一貫して、クライアントのデータ活用に関連した仕事を担当しています。印象的だったのは農業生産と発電を共存させる「営農型太陽光発電」のプロジェクトです。テーマ自体が新しく、クライアント自身も何をしたら良いか手探りの段階だったので、チームメンバーと一丸となってセンサーを作り、何度も圃場に通ってデータを収集しました。協力してくださった農家さんとは、当初は「データだけ見ても農業は分からないでしょ」と懐疑的だったのが、通わせていただくうちに距離を縮めることができ、農業についてたくさんのことを教えていただきました。最終的にはチームメンバーと取得したデータをもとに論文を書き、IEEE(アイ・トリプル・イー)の国際学会で発表するという成果にもつながっています。
―これまでのJDSCの仕事で印象的だったものは?
先ほどお話した営農型太陽光発電プロジェクトは、一時期今後の進め方を検討している時期に環境省からクライアントに、新設される補助金のお話がありました。JDSCから千葉大学の生態学の先生も巻き込んで、一つのプロジェクトとなって結果的に補助金を獲得することができました。まさに産学連携のプロジェクトを仕立てられたことがとても嬉しかったです。
また、空港のカーポート型太陽光発電所建設に際して、太陽光パネル設置時の反射光をシミュレーションするという案件があったのですが、論文を読み込んで、シミュレーションの設計や評価指標の定義、反射光の影響を視覚的に分かりやすく説明するアウトプットの制作などを実施するというユニークな経験ができました。
さらなる知見を求めてアカデミアの世界へ。両立を応援してくれる風土がある。
―その後、2024年に東京大学大学院に入学されましたが、アカデミアの世界に飛び込んだのはなぜでしょうか。
JDSCでの様々なプロジェクトへの参画を通して、アカデミアの知見の重要性を体感しました。今後ビジネスコンサルティングのスキルのみならず、データサイエンティストとしてキャリアを積むことも考えた時に、自分の中にその知見があればさらに強みにできると考え、思い切って進学を決めました。社内にいる大学院生の方たちが、ビジネスとアカデミアを行き来しながら研究している姿に憧れていたのも理由の一つです。
修士課程1年目の時は日中授業に出席した後、夜にJDSCに出勤し、土日も課題に取り組んだり仕事をしたりと、時間的にはかなりハードでした。同時に、アカデミアの厳しさも突き付けられました。というのも、社会課題から研究テーマを見つけようとしても「そのアプローチで研究になるの?」と言われてしまうこともあり、世の中に求められているものと自分が研究として仕立て上げられるテーマの共通領域を見つけるのに苦労しました。
あえて働きながら大学院に通うことを決めたのは、仕事と学業の両立を応援してくれる風土があり、「JDSCならできるんじゃないか」と思ったからです。社会人でありながら大学院に通うという経験自体もプラスになると思いました。実際、今携わっているプロジェクトにも研究室のメンバーを紹介するなど、新たなコネクションにもつながっています。

事業をスケールさせる構想力と、挑戦を支える柔軟なカルチャー
― 日々を通じて実感する、JDSCの魅力を教えてください。
2つあります。まず1つ目は、メンバーの事業構想力の高さには、日々刺激を受けています。例えば、一見すると活用方法が限定的に見えるデータであっても、そのデータをどのように活用できるか、徹底的に向き合います。価値を掘り起こし、大きな社会インパクトを生むビジネスへと構想していきます。その「やり抜く覚悟」こそがJDSCの強みです。クライアントと共創し描くビジョンに対し、データサイエンスをはじめとする技術で応えていく——この両輪が噛み合うことで、持続可能なビジネスが生まれるのだと実感しています。
2つ目は、働きやすい環境です。クライアントにご迷惑が掛からないということは前提ではあるのですが、お昼に大学院に行き夜に働くなど、一般的な企業では難しいワークスタイルも個人の裁量に委ねられており、とても柔軟な環境だと思います。子育てや介護など、それぞれの事情に合わせた働き方も可能です。
目指すのは、実証の先の事業化。ビジネスもテクノロジーも兼ね備えた人材を目指す。
―今後JDSCで実現したいことはありますか?
まずは論文を書き上げて修士号を取得したいと思います。その後は、実証フェーズだけでなく事業化につながるプロジェクトを動かしたいと思います。アカデミアで出会った仲間ともコラボレーションしたいです。
私は、軸足はビジネスに置いていますが、必死に学んでいるデータサイエンスの分野も活かして、ビジネスもテクノロジーも兼ね備えた人材になりたいです。