エーザイ株式会社さまの新規事業開発プログラム研修に登壇しました。

当社代表取締役の加藤 エルテス 聡志が2022年8月8日、エーザイ株式会社さまで開催された新規事業開発プログラム研修に登壇し、「新事業の創出~起業家のメソドロジー」と題した講演を行いました。当日は、会場とオンラインを合わせて35名の社員さまにご参加いただき、加藤と参加者が意見を出し合う、双方向で白熱した研修となりました。

 

講演する加藤と、熱心に耳を傾けるエーザイ社員の皆さま

 

研修会では、フレイル検知不在配送問題の解決各種ソリューションなどJDSCがこれまで成し遂げてきたイノベーションの実例をご紹介するとともに、これらイノベーションを支える組織設計として「EIR客員起業家制度」、アルムナイ(「卒業生」の意味。JDSC退職後に起業した方やその企業)への出資や業務提携例など当社ならでは取り組みを説明しました。

 

そして、これらのイノベーションを生み出す心理・統計的アプローチとして当社が活用している性格診断「MBTI」や、東京大学との連携による価値創出、三位一体のチーム体制で「1人の天才に頼るのではなく、チームによるアプローチ」を行う「人材の越境」の重要性を解説しました。

 

後半は「事業開発の考え方」として、新事業創出に必要な思考を詳説。新規事業は、成功確率が低いという前提からスタートすることが肝要であるとともに、具体的な事例を提示しながら「大失敗を避け、小失敗を繰り返し進化させる」ことの重要性を話しました。また、事業モデルについて、「売れても売れなくてもとにかく製品を出す」というプロダクト開発モデルと「製品はさておき、顧客価値を最大化する」リーン事業開発モデルを比較し、後者は不採算事業への無駄な時間や投資を回避しやすく、事業開発に有効であることを力説しました。

 

最後に設けられた質疑応答では30分におよび多くのご質問とご意見をいただき、加藤と白熱した議論が行われました。いただいた質問の一部は以下の通りです。

 

「大企業で新規事業をつくるときに、今の事業規模に対して事業規模が小さいと言われてしまうし、事業性が見いだせないときに断罪されることもある。どうしたら大きな事業にできるのか?」

 

「スモールスタートすることと、成功確率が低いことを認識しているが、小さな失敗の連続は担当者のメンタルに負の影響をおよぼすことがある。必要なマインドセットは何か?」

 

「自治体と新しい取り組みをする際に、規制など難しさがある。バランスの取り方はどうしたらよいか?」

 

参加された社員の皆さまからは、「大企業とベンチャーの考え方にギャップがある。大企業を個人個人の力で変えるのは難しいが、詳しい話を聞いて組織の課題が明らかになった」「(私は)プロジェクトをリードすることがあるが、MBTIという性格を分析しメンバーを組み合わせることが非常に面白いと感じた」など満足度の高いお声をいただきました。

 

本研修を企画運営するエーザイ株式会社CECOオフィス部長の城倉亮さまからは「参加者からも多くの質問が出て、刺激のある機会になったと考えております。貴重なご講演をありがとうございました」とのコメントを頂戴しております。

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