2025年3月12日と13日の2日間、弊社シニアデータサイエンティスト/ディレクターの安川 武彦が、学校法人電波学園東京電子専門学校で、「人工知能とデータサイエンス」と題したデータサイエンスに関する講演を行いました。当日は、工業専門課程で教鞭をとられる講師の皆さまと人事・総務の皆さまを合わせて23名にご参加いただき、たくさんの質問が飛び交う白熱した講演となりました。
講演中の安川と熱心に受講される皆さま
講演は2日間にわたって行い、実務の観点から人工知能とデータサイエンスについて解説しました。
1日目は、人工知能について、過去・現在・未来における人工知能の役割と社会やビジネスにおける活用事例を紹介しつつ、技術的な限界や利用上の留意点についてお話ししました。例えば、現在の人工知能の限界として以下の点を解説しました。
1.AIは学習したデータに基づいて動作する
2.AIの動作原理は実装者でも把握できないことがある
3.精度と頑健性のトレードオフがある
さらに、国内外のAI規制の動向とその背景と、AIのリスクを特定しリスクの度合いに応じて対策を講じるというリスクベースアプローチが取られていることを解説しました。その上で、学生に対する倫理教育について議論しました。
2日目は、データサイエンスについて、データリテラシーの重要性とその具体的な内容や、教育を行う上での工夫についてお話ししました。特に、間違った判断を誘発するような悪いグラフと正しい情報を誤解なく要約している良いグラフの違いや、結果の解釈の仕方について具体的な事例を含めて紹介しました。例えば、データ分析結果のレビュー観点について説明しました。
1.代表的でないサンプル
2.結果のいいとこ取り
3.相関と因果の混同
4.一般化できない結果
さらに、実務においてデータサイエンスをどのようなプロセスで行っているのかについて、実際の事例を含めて解説しました。
最後に、AIおよびデータサイエンスを学び方として実務で実践している方法論を紹介しました。
両日を通じて、人工知能に対する楽観論や悲観論を払拭し、人工知能の弱点を補強する役割としてのデータサイエンスについての正しい理解と、専門学校教育のあり方について考えていただくきっかけをつかんでいただきました。知識的な要素や技術的要素だけでなく、心理的要素の重要性も認識していただきました。