散在していた複数のデータを、データ分析基盤Wodom!で統合。「活用できるデータ」へ

散在していた複数のデータを、データ分析基盤Wodom!で統合。「活用できるデータ」へ

コロナの感染拡大による顧客の変化に合わせて、DXに取り組みデータドリブン経営の実現をめざした大手家具メーカー様ですが、散在する複数のデータの活用に悩んでいらっしゃいました。

JDSCでは戦略の策定をはじめDX推進のご支援をさせていただいた結果、ECサイトの改善により売上や平均単価の向上を達成したり、販売・購買・生産データなどをデータ分析基盤のWodom!で統合して意思決定を行ったりと、短期間でデータドリブン経営を実現しました。

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【背景】大手家具メーカーはコロナ禍による顧客の行動変化に合わせ、データドリブン経営の実現をめざして「DX推進部」を立ち上げ。
しかし、複数データを複数ツールで管理していたため、データ活用が難航していた。

高い品質と優れたデザインを兼ね備えた魅力的な商品および、高い接客力による良質なサービスで、高級家具業界を牽引してきた大手家具メーカー様ですが、コロナ禍による人々の行動変化の影響を受け、事業の変革にはITの活用が不可欠と感じていらっしゃいました。
一方で自宅で過ごす時間が増えたことにより、生活環境へ投資をされる顧客が増えたことは、業界全体としては追い風となっていました。

これまで販売・購買・生産などあらゆるデータをお持ちでしたが、それぞれ別のツールを用いて管理をされていらっしゃり、データ活用ができていないことに課題をお持ちでした。
データ分析基盤がない状態はデータの流れにプロセスやルールがない状態であり、コスト増加やデータ活用への制限、オペレーション複雑化などのリスクがありました。

またコロナ感染拡大により、ECサイトからの購入を促したりやオンラインで商談を行ったりと、ITの活用が今後の経営のポイントとなっていました。

この課題を解決するために「事業の抜本的な改革」をめざしDX推進室を立ち上げました。しかし自社に合ったDX戦略の検討・実行するためには、外部の専門家によるフォローが必要だと感じていらっしゃいました。

【取り組み#1】データを活用したデジタルマーケティングに取り組み、ECサイトの売上向上に成功

JDSCでは、DXを進めるためには「①データ活用をしたQuick Winの創出により、早期のPLインパクトを生む」「②散在するデータの統合のため、分析基盤を構築する」「③全体戦略の設計をし、DX施策の優先順位をつける」この3点が必要と感じ、ご提案させていただきました。

まずはデータを活用した経営判断の効果をご理解いただくために、Quick Winを生み出す取り組みをしました。

ECサイトの売上向上のためにデジタルマーケティングを活用した例では、ECサイトに訪問する顧客の行動を分析し、導線を再設計したり、商品を探しやすくカテゴライズするなどの改善に取り組み、早期に売上や訪問回数、平均単価などの向上に成功しました。

【取り組み#2】データ統合の自動化をめざし、データ分析基盤Wodom!を構築

データを活用した経営判断の重要性を感じていただき、次のステップとしてこれまで手作業で工数をかけて行っていたデータ統合を自動化すべく、データ分析基盤Wodom!の構築に取り組みました。

また、DX推進部の内製化に向けデータ活用のワークショップを行うなど、全社のデータドリブン経営の定着を支援させていただきました。

【成果】ECサイトの業績向上や、8か月で数千万円規模の売上インパクトを創出。クライアントの通常施策の改善に加え、過去データを基に課題を抽出し、打ち手を協働検討・推進が可能に。

過去の顧客データを分析してキャンペーンの対象者を新たに選定した結果、8ヵ月で昨年比+47%を達成しました。

ECサイト訪問回数は+21%、平均単価は+12%、購入転換率は+9%といずれもデータ活用前よりも好成績となりました。

webサイト経由で来店予約を可能にするなど導線を再設計し、購買単価と受注率が10%以上改善、想定効果として数千万円の売上を創出しました。 DMを用いた施策では、反応率が0.5%程度だったところ、離反しうる顧客を特定しアプローチを行った結果、10倍の5%となる成果がありました。

【今後の展望】

本取り組みでは、コロナ禍でITの活用が経営のポイントとなった大手家具メーカー様のDX推進を支援しました。販売・購買・生産などあらゆるデータを、データ分析基盤Wodom!で統合し、経営判断に活用することで、顧客の行動に合わせて変革をし早期にデータドリブン経営を実現しました。 今後もワークショップや勉強会を通じて社員のデータ活用の知識向上をめざすなど、データドリブン経営による収益最大化に向けて支援してまいります。

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